クロスリンキング
クロスリンキングをより多くの患者様に広げたい。
私はレーシック後にクロスリンキング法を行う方法を日本で初めて行いました。現在では日本で10万件以上のレーシック+クロスリンキング法の手術が行われています。世界的に行われているこの方法はヨーロッパ、アメリカの国際学会にて報告したもので、アメリカ白内障屈折矯正学会の学会誌(Tomita et al, Journal of cataract and refractive surgery)に掲載されています。この角膜強化法を当クリニックでは安価で多くの人に広げたいという願いからレーシックと併用する患者様にはレーシックの料金プラス7万円で提供させていただきます。
また、円錐角膜治療のスペシャリストとして世界中の眼科学会で最新のクロスリンキング、角膜リングによる円錐角膜の治療を講演しています。こちらも日本人で初めて円錐角膜患者へのクロスリンキング治療をアメリカ白内障屈折矯正学会の学会誌(Tomita et al, Journal of cataract and refractive surgery)に掲載された実績を持ち、クロスリンキングを提供する会社より日本のカントリーチャマン(日本のクロスリンキング治療の第一人者)をして表彰されました。レーシック+クロスリンキング、または円錐角膜のクロスリンキング治療は当クリニックにお任せください。
角膜そのものを強化する夢の治療法、クロスリンキング手術
クロスリンキング手術とは?
当院が得意とする手術法には、「レーシック、老眼治療、レーザー白内障手術」のほかに、「クロスリンキング手術」があります。これは、「角膜」の繊維結合を密にすることで、角膜の機能そのものを向上させるというものです。
角膜とは、人間の眼において、いちばん外側に存在する器官です。この組織の強度が弱いことにより、円錐角膜の原因になります。これまでの角膜異常に対する対処法としては、以下のようなものしかありませんでした。メガネやコンタクトレンズで、視力を矯正するという対処療法。あるいは他人の角膜を、その人の死後に移植するという方法です。
ところが近年における医学の向上で、角膜そのものを強くする治療法が現れました。それが「クロスリンキング手術」です。クロスリンキング手術は、以下の手順でおこなわれます。ビタミン B2 を点眼しながら、紫外線を眼に照射します。これにより角膜の繊維結合が安全に促進され、角膜機能の向上へとつながります。この手術は、極端な近視の方、レーシック手術で角膜を削る必要のある患者さん、およびアトピー性疾患のある方などにおすすめです。
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クロスリンキング施術前
クロスリンキング前の角膜内のコラーゲンです。
角膜の大部分はコラーゲンで出来ています。 -
クロスリンキング施術後
コラーゲンの線維組織の間に細い糸状の結合が現れ、角膜を強化しています。
クロスリンキング手術の応用例
先に述べたように、レーシック手術を受ける場合は、角膜を削る必要があります。その結果、角膜の強度は 40 % も低下します。よってレーシック手術と併行し、クロスリンキング手術をおこなうのは、たいへんに有効です。クロスリンキング手術により、角膜の繊維細胞が密接となり、角膜の強度が上がるからです。この場合には、レーシックの施術を先におこない、その後、クロスリンキングによる治療を実行します。
またクロスリンキング手術は、他の眼病にも効果を発揮します。それは「円錐角膜」です。円錐角膜とは、角膜が前方へ突出していき、角膜の密度が落ちる病気です。現在のところ、その原因ははっきりとしておらず、患者さんが発病する年齢もまちまちです。症状としては、視力が低下する、光がまぶしく感じられる、といったものがあります。病状が進行すると、コンタクトレンズが装着しにくくなり、最終的には角膜移植の必要まででてきます。現在の時点で、円錐角膜の決定的な治療法はまだ、確立されていません。しかしクロスリンキング手術は、角膜の機能そのものを向上させるため、円錐角膜にもたいへんに効果的です。
■円錐角膜や角膜拡張症の進行を抑えます
クロスリンキング手術の際に使用する機械
クロスリンキングは、角膜強度を維持・向上させる効果があり、円錐角膜の有効な治療法のひとつです。最近では、レーシックなどの屈折矯正手術と併用することで、手術によって低下した角膜強度を元に戻す画期的な治療法として世界中から注目されており、海外の学会でもその有効性が報告されています。
現時点でレーシックに対応したクロスリンキングは、あまり多くはありませんが、当院では最新機種である「CXL-365 VARIO SYSTEM」を導入しています。この最新機種は、アマリスを開発したシュウィンド社から発売されており、レーシックのために開発された最新のクロスリンキングシステムです。
CXL-365 VARIO SYSTEMは、デザインもコンパクトでアマリス本体に直結されており、医師はもとより、患者様も移動することなく、治療を受けられます。
レーシックとクロスリンキングの併用は、手術後の合併症予防だけではなく、近視の戻りを抑制するなど、安全にレーシックを受ける新たな治療法として、世界中で取り組まれています。
最新世代エキシマレーザー「アマリス1050RS」を開発したシュウィンド社が、レーシックを安全に受けていただくために登場した最新システムです。
治療の説明 | 円錐角膜の患者に対して角膜強度を向上させて進行の抑制を目的とした治療。。角膜にビタミンB2を点眼しながら365nmの紫外線を照射することで、角膜を構成する実質コラーゲン繊維の架橋を促す。 クロスリンキングはCXL-365 vario System(SHCWIND社製)を使用 |
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機器の導入 | 医師の個人輸入 |
治療の期間 | 1日(日帰り手術) |
国内の承認 | 無 |
海外の承認 | CE(ヨーロッパ連合厚生省)承認 |
副作用 | ドライアイ、炎症、角膜混濁 |
安全の基準 | SHCWIND社の安全基準に準ずる |
治療の費用 | 両眼275,000円 |
監修者
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