結膜下出血
結膜下出血とは、結膜下の小さい血管が破れて出血したもので、白目部分がべったりと赤く染まります。多少、目がごろごろしますが、痛みなどはありません。原因はさまざまで、くしゃみ・せき、過飲酒、月経、水中メガネの絞め過ぎなどでも出血します。結膜下の出血では、眼球内部に血液が入ることはなく視力の低下の心配もありません。出血は、1~2週間ほどで自然に吸収されることが多いのですが、強いものでは2~3カ月ぐらいかかります。いずれにしても自然に吸収されますので、ほとんどの場合心配はいりません。
結膜下出血の症状
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出血の程度
存在する大小の血管が破れて、結膜の下に出血が広がります。小さな点状のものから、斑状、時に眼球結膜全体を覆う広範なものもあります。また、血腫をつくることもあります。
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自覚症状
通常の出血ではほとんど痛みやかゆみ、目やになどの症状はともないません。また、目が見えにくくなったり、視野が狭くなったりすることもありません。万一、これらの症状を伴う場合は、必ず眼科医の診察を受けて下さい。
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症状の経過
ふつう1~2週間で自然に吸収されてきれいな白目に戻りますが、なかには2~3カ月かかるものもあります。時間はかかりますが、出血は吸収されますので心配はいりません。ただし、眼外傷などの後、長引くようでしたらすぐに眼科医に連絡して下さい。
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出血と充血の違い
出血は血管が破れて血液が出たもので、血管の走行がみえません。一方、充血は細い血管が拡張した状態をいいます。血管収縮剤を使うと充血の場合は赤みが少なくなります。
結膜下出血の治療
目に外傷を受けた場合
鋭利なものや金属片などで眼外傷を受けたり、ボールや転倒などで眼球の最も弱い部分が外傷を受けたときなど(穿孔性眼外傷)はすぐに治療が必要です。外傷の後、結膜下出血が長引く場合は、必ず精密検査を受けて下さい。
痛みやかゆみ、目やにを伴う場合
急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎などに起こった場合は、痛みや目やに、涙が増えるなどの他の自覚症状があります。眼科の診察を受け、他の人にうつさないよう十分注意して下さい。
ひんぱんに繰り返す場合
繰り返し結膜下出血が起こる人は、動脈硬化、高血圧、糖尿病、出血性素因(貧血、白血病、紫斑病など)、腎炎など疑いがあります。内科で異常がないかどうか調べてもらって下さい。
熱を伴う場合
マラリア、猩紅熱(しょうこうねつ)、ジフテリア、コレラ、発疹チフス、インフルエンザ、麻疹などでも結膜下出血がみられます。原因疾患の治療を最優先して下さい。
原因不明なもの
誘因がはっきりしないことも多いですが、いくつかの誘因を挙げておきますと、くしゃみ・せき、過飲酒、月経、水中メガネの絞め過ぎなどです。
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