翼状片
翼状片の原因
翼状片・偽翼状片ともに原因は解明されていませんが、紫外線を浴びる機会が多い人によく見られるとの報告があります。そのため、建設業、プロスポーツ選手、漁師など昼間・屋外での仕事に従事する人に多い傾向があるほか、地域別に見た場合には南側、つまり沖縄県に多い傾向があります。 また、長年コンタクトレンズを着用していた場合も、翼状片にかかりやすくなるといわれています。ただし、個々人の体質に因るところも大きく、同じような生活をしていても、翼状片が出来る人もいればできない人もいます。
翼状片の症状
翼状片の治療方法など
翼状片自体は悪性の組織ではないため、自覚症状がない初期の段階では経過観察、あるいは目薬などで様子を見ます。初期のまま病気が進行しないこともありますが、異物感が強い場合には手術を行うことになります。 手術は保険が効きます。自己負担額は3万円程度です。手術自体はそれほど難しいものではなく、10分程度で終了します。翼状片を切除して、その上にきれいな結膜を持ってくる「自己結膜移植術」という方法が一般的です。ただし、翼状片は再発率が高く、手術後1カ月もたたないうちに前よりひどい症状が出ることもあるため、手術の時期はよく医師と話し合って決める必要があります。
翼状片の手術の種類
手術にはいくつかの種類があります。もっとも簡単なのは翼状片をそのまま取り外す「単純切除」ですが、この方法は再発率が50%程度と非常に高く、あまりお勧めできません。 前述の「自己結膜移植術」は単純切除と比べると再発率は低いのですが、こちらも数%程度の確率で再発します。なお、手術終了後、抜歯するまではコンタクトレンズが着用できません。
翼状片の予防や注意点など
紫外線を防ぐために、サングラスや帽子を着用しましょう。特に紫外線カット機能のあるサングラスは紫外線量を90%近くカットすることが出来るため、夏場はほぼ必須です。 また、目に刺激を与えないことも大切です。コンタクトレンズはなるべく控え、目を触らないなどの工夫が必要です。その他、抗炎症剤の点眼は進行を予防してくれます。
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