レーシックは、角膜を削るため高次収差(不正乱視)が増加することがあります。特に近視や乱視が強い方は、角膜を多く削る必要があるため高次収差の増加が大きい傾向にあります。この高次収差はメガネやコンタクトレンズでは矯正できない角膜の微細な歪みで、手術後の見え方の質に関係します。ICLは、角膜を削らないため、手術後の高次収差の増加が少なく、見え方の質が高いことが特徴です。以前は、レーシックが受けられない方が選択する手術というイメージがありましたが、現在ではレーシックが適応となった方でも、ICLを希望される方が増えてきています。
ICL(眼内コンタクトレンズ)
・ICL(眼内コンタクトレンズ)とは ・ICLの特徴 ・日本で発売されているレンズの種類と主な特徴 ・ICLの適応について ・ICL手術は冨田院長が執刀します ・ICL手術でレンズを選ぶポイント ・ICL手術の流れ ・笑気麻酔について ・手術後の通院について
ICL(眼内コンタクトレンズ)とは
ICLとは、Implantable Contact Lensの略で、目の中にレンズを挿入して視力を回復させる手術になります。フェイキック手術と呼ばれることもありますが、フェイキックとは「有水晶体」という意味で、水晶体を残したまま手術をすることを意味します。そのため、ICL手術(フェイキック手術)の正式名称は「有水晶体眼内レンズ挿入術」と言います。特徴としては、自分の水晶体を残したまま人工のレンズを挿入するため、水晶体に残されたピント調節能力を残しておくことができます。逆に、白内障手術は水晶体を取り除いてからレンズを挿入しますので、「無水晶体眼内レンズ挿入術」と言います。自分の水晶体がないとピント調節機能がなくなるため、焦点を合わせるには人工の眼内レンズに頼ることになり、ピントが合わない距離を見る時は必ず眼鏡が必要になります。一方、ICLは自分の水晶体が残っているため、人工のレンズだけに頼らず、水晶体の調節力も利用することができます。そのため、近くも遠くも眼鏡に頼ることなく、良好な視力回復が期待できます。
ICLの特徴
ICLは、角膜を削らないことで見え方の質が高いことから、視力回復手術の有効な選択肢として認知されるようになりました。角膜を削らないことで得られるメリットは非常に多く、レーシックに並ぶ視力回復手術として手術を受ける方が増加してきています。また、従来のICLは、近視と乱視しか改善できませんでしたが、遠視用のレンズや老眼治療に対応したレンズが登場したことで、幅広い年代に注目されています。
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角膜を削らないから
見え方の質が高い -
手術前の状態に戻せる
可逆性の手術視力回復手術の代表としてはレーシックが有名です。レーシックは角膜削って近視や乱視を治療しますが、ICLは、角膜を削らずに視力を回復させる治療法です。一度角膜を削ると、元の状態に戻すことができませんが、ICLは手術後に何らかの問題が起きてもレンズを取り除けば元の状態に戻すことができる可逆性の手術になります。また、白内障になった場合でも、レンズを取り出して白内障の治療をすることができますので、将来的にも安心していただける視力回復手術です。
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角膜を削らないから
手術の適応範囲が広い視力を回復したいと思っていても、レーシックでは矯正できる度数に限界があります。角膜の厚さが足りない、強度近視、強度乱視、角膜形状に問題がある、円錐角膜と診断されたなどの理由でレーシック手術を諦めてしまった方も少なくないでしょう。ICLは、角膜を削らずに視力を向上させることができる手術になりますので、強度近視、強度乱視、角膜の薄い方、角膜形状に問題がある方、円錐角膜と診断された方でも手術を受けることが可能です。また、矯正できる度数の範囲が広く、レーシックでは矯正できない強度の近視や乱視の方でも視力を回復することができます。
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術後にドライアイ症状が
起こりにくいレーシックは、フラップ作成時に角膜の知覚神経が切断されるため、一時的にドライアイ症状が起こることがあります。通常、切断された知覚神経は3ヶ月程度で元に戻りますが、ICLは角膜の知覚神経を遮断しないので、手術後にドライアイ症状が起こりにくい特徴があります。ただし、ドライアイを改善する手術ではないので、手術前からドライアイ症状がある方は、手術後もドライアイの治療が必要な場合があります。
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お手入れが不要の
「永久コンタクトレンズ」コンタクトレンズを使用されている方にとって、日々の手入れは煩わしい作業だと思います。また、ストックがなくなれば購入しなければなりませんし、度数が変われば処方を受け直す必要があります。ただ、安全にコンタクトレンズを使用するには、レンズに応じた日々のお手入れは不可欠です。ICLは、眼の中にレンズを挿入して視力を回復させますので、手術後のお手入れが一切必要ない「永久コンタクトレンズ」と呼ばれています。
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幅広い年代に適応
ICLには、近視や乱視に対応したレンズだけではなく、老眼の改善にも対応した遠近両用ICLが登場していますので、幅広い年代の方に対応できます。老眼は目の老化現象の代表格ですが、以前は老眼鏡を掛けるしか選択肢がなかったため、諦めるしかありませんでした。しかし、老眼に対応した遠近両用ICLが登場したことで、年齢を重ねても裸眼で生活できるようになり、老眼鏡を掛けるというコンプレックスからも解放されます。
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拒絶反応が少ない
ICLは、ハイブリッド・ハイドロフィリック・アクリルやコラマーなど、生体適合性のある素材で出来ていますので拒絶反応の心配が少ないレンズです。特に、ハイブリッド・ハイドロフィリック・アクリルは、白内障手術のレンズにも使用されている素材になりますので、コラマー素材と比較しても眼内での長期的な安全性が確認されている素材になります。
日本で発売されているレンズの種類と主な特徴
レンズ名 | プレミアム ICL | EVO+ICL | アイクリルレンズ |
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レンズ | |||
レンズの 光学径 |
6.6mm | 6.1mm | 5.5mm |
レンズの サイズ |
13サイズ | 4サイズ | 3サイズ |
レンズの素材 | ハイブリッド ハイドロフィリック アクリル |
コラマー | ハイブリッド ハイドロフィリック アクリル |
ハロー・グレア | 発生しにくい | 発生する可能性が ある |
発生する可能性が ある |
房水の循環 | ある (セントラルホール) |
ある (セントラルホール) |
ある (セントラルホール) |
白内障の 予防機能 |
ある (マージンホール) |
ない | ない |
緑内障の 予防機能 |
ある (ハプティクスホール) |
ない | ない |
レンズ表面の 仕上げ |
◎ | 〇 | 〇 |
ICLの適応について
ICLは、角膜を削らずに視力を回復することができますので、手術の適応範囲が広いことが特徴です。また、老眼に対応した遠近両用ICLも登場していますので、適応年齢も幅広くなっています。手術の適応診断については、詳しい目の検査(適応検査)の結果をもとに判断することになりますので、まずは手術に向けた検査を受診してください。なお、当院の適応検査は予約制となりますが、検査費用は手術代に含まれていますのでお気軽にご相談ください。
ICLはこんな方に適しています
- ●近視・遠視・乱視・老眼の方
- ●近視や乱視が強い方
- ●角膜の薄い方
- ●18歳以上の方(未成年者は保護者の同意が必要)
- ●円錐角膜の方(円錐角膜の治療後)
- ●コンタクトレンズが合わない方
- ●角膜形状に問題がある方
- ●角膜を削ることに抵抗がある方
- ●レーシックが不適応と診断された方
ICLが適していない方
- ●-15D 以上の高度近視の方は慎重に適応を判断する必要があります
- ●何らかの眼疾患が認められる方
- ●18歳未満の方
- ●斜視・弱視が原因で視力の回復が見込めない方
- ●目の中のスペース(前房深度)が狭い方
- ●白内障が認められる方
- ●目に激しい衝撃を受ける格闘技などをされている方
- ●目の中にレンズを挿入することに抵抗がある方
- ●妊娠中、授乳中、妊娠の予定がある方
円錐角膜と診断された方へ
ICLは、角膜を削らないため手術の適応範囲が広く、円錐角膜と診断された方でも手術を受けることが可能ですが、ICLは視力を回復させる治療になりますので、円錐角膜の進行を止める効果はありません。ICLを受けた後に、円錐角膜が進行する可能性は十分にありますので、まずは円錐角膜の進行を抑制する治療を受けることが適切です。手術後に円錐角膜が進行すると、回復した視力も低下してしまい、手術自体が意味の無いものになってしまいます。円錐角膜と診断された方にとって、良好な視力を取り戻すことは大きな希望であると思いますが、長期的に良好な視力を維持するためにも、円錐角膜の進行を抑制する「クロスリンキング」や「角膜リング」といった治療を受けてから、視力回復手術を検討いただくことが適切です。
ICL手術は冨田院長が執刀します
レーシックやICLなどの屈折矯正手術は、日本眼科学会が認定する眼科専門医が担当することが必須条件とされています。また、角膜の生理や疾患、眼光学に精通している屈折矯正を専門とする眼科専門医が、診断と執刀を担当することが重要なポイントになります。冨田実アイクリニック銀座では、手術を希望されるすべての患者様に対して、屈折矯正を専門とする富田院長が、診断および執刀を担当します。レーシックやICLなどの屈折矯正手術を受ける際は、診察と手術を眼科専門医が担当していることを確認することが大切です。非専門医が担当するクリニックもあるようですが、非専門医による診断や執刀は避けることが適切です。
ICL上級指導医ライセンスを取得
ICL手術の執刀を担当する冨田院長は、ICLの上級指導医ライセンスを取得しています。ICL手術を執刀するためには、レンズを開発したメーカーによるレクチャーを受けて手術ライセンスを取得する必要がありますが、指導医はこの手術ライセンスを発行する立場になります。その中でも上級指導医に指名される眼科医は限られていますので、手術の実績、屈折矯正手術の知識、技術が高く評価された医師にしか付与されない特別なライセンスになります。当院では、手術の執刀だけではなく、手術前の適応診断も冨田院長が担当しますので、手術についての疑問や不安がある方は何でもご相談ください。
手術で使用するICL
現在、日本国内では3種類のICLが発売されていますが、それぞれのレンズに特徴があります。どのレンズで手術を受けても手術後の視力に格差が無いことは、すでに海外の学会でも報告されていますが、レンズの素材やデザイン、合併症の抑制機能など、非常に小さいレンズの中に様々な機能が詰め込まれていますので、手術を検討する際はレンズの機能についても知っておくことが大切です。
ICL手術でレンズを選ぶポイント
現在、日本国内では3種類のICLが発売されています。手術後の視力には差がないことが世界的な眼科学会でも報告されていますが、レンズが持つ性能には大きな違いがあります。もちろん、発売時期が早いレンズほど実績は多くなりますが、新しく登場したレンズには様々な改良が施されていますのでレンズの機能面で多くのメリットを与えてくれます。特に合併症の抑制において多くの機能が組み込まれていますので、手術の安全性が向上しています。
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レンズの光学径
レンズの光学部分は物を見る部分になります。この光学部分が小さいと暗いところで瞳孔の方が大きくなってしまい、ハロー・グレアの発生リスクが高くなります。このため、それぞれのレンズで光学径が異なりますので、光学径の大きいレンズを選ぶことがポイントになります。
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レンズと水晶体との距離
ICLは、後房型レンズになりますので虹彩と水晶体の間にレンズを挿入しますが、レンズと水晶体の距離が近過ぎると、白内障を発症するリスクが高くなります。レンズのカーブは、レンズによって違いますので、しっかりと水晶体との距離を確保できるレンズを選ぶことがポイントです。
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レンズと水晶体との距離
ICLは、後房型レンズになりますので虹彩と水晶体の間にレンズを挿入しますが、レンズと水晶体の距離が近過ぎると、白内障を発症するリスクが高くなります。レンズのカーブは、レンズによって違いますので、しっかりと水晶体との距離を確保できるレンズを選ぶことがポイントです。
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レンズの安定性
ICLレンズは、目の中でレンズを安定させるためにハプティクス(支持部)がデザインされています。ハプティクスの数は、4つと6つのタイプがありますが、6つのハプティクスを持つレンズのほうが、目の中での安定性が高くなりますので、注目すべきポイントになります。
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レンズのサイズ
レンズによって3サイズ、4サイズ、13サイズと作成できるレンズのサイズが異なります。レンズのサイズが合わないと、手術後にレンズが傾いたり、回転してしまうリスクが高くなるので、自分の目の大きさに適したレンズを選ぶことが重要なポイントになります。
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レンズに設置されたホールの機能
ICLには、レンズの中心にセントラルホールが設置されていますが、これは目の中を循環する房水の循環経路を確保する役割を担っています。新しく登場したプレミアムICLには、白内障の発症を予防するマージンホールや緑内障の発症を予防するハプティクスホールが設置されていますので、合併症の抑制についても考えられているレンズの方が安心です。
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乱視軸をカスタマイズできるレンズ
乱視の強い人には、乱視用のICLを用意することができます。乱視軸に合わせてレンズを斜めに挿入するレンズが一般的ですが、オーダーメードで作成するプレミアムICLは、レンズの中に乱視軸をカスタマイズできるので、どの乱視軸に対してもレンズを水平(もしくは垂直)に挿入することができます。レンズを水平(もしくは垂直)に挿入できるプレミアムICLは、眼内での安定性が高く、眼内を流れる房水の循環が常に一定化されますので、レンズの傾きに左右されることがありません。ているレンズの方が安心です。
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レンズ表面の仕上げ
ICLの中には、レンズの表面構造をスムーズに仕上げる新しい技術を採用しているレンズがあります。レンズの表面が滑らかになると、見え方の質が高く、ハローグレアの発生を抑制する効果が期待できますので、「エクセレントクリアサーフェイス」という新しい技術には注目です。ているレンズの方が安心です。
当院が導入しているプレミアムICLには、見え方の質や合併症の抑制に配慮された様々な機能が搭載されています。レンズの機能を知ることは、実際に手術を受けるレンズを選ぶ際に重要な検討材料になりますので、それぞれのレンズが持つ特徴や性能を確認しておくことが大切です。当院では、主にオーダーメードでレンズを作成するプレミアムICLを取り扱っています。
レンズの光学径とハロー・グレアの関係
人間の目は、明るい所では瞳孔が縮小し、暗い所では瞳孔が拡大して入ってくる光の量を調節しています。ICL手術を受けた後に発生することがあるハロー・グレアは、この瞳孔の大きさとレンズの光学部(物を見る部分)の大きさに関係しています。日本人の瞳孔径の平均は4.4mmと言われていますが、暗い場所では4mm~8mmと大きさが変化します。ICLのレンズ光学径(物を見る部分の直径)は、5.5mm~6.6mmとレンズによって異なりますが、最大で1.5mmの差があることは注意する必要があります。自然な照明条件下や明るい場所では、レンズの光学径よりも瞳孔の方が小さいため、それほど影響を受けることはありませんが、問題は瞳孔が拡大する暗所条件下にあります。暗い場所では、平均値よりも2倍近くに瞳孔が拡大するため、レンズの種類によってはレンズの光学部よりも瞳孔の方が大きくなってしまいます。瞳孔の大きさがレンズの光学部よりも大きくなると、レンズの周囲から光が直接入り込んでくるため、ハロー・グレアが発生発生する原因となります。
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若い人ほどハロー・グレアが起こりやすい?
瞳孔径(黒目の部分の大きさ)は、平均で4.4mmとなっていますが、加齢とともに瞳孔径が小さくなっていく傾向があります。性別および年代別にみると、男性は20代〜30代で4.5mm、40代~60代で4.3mmとなっており、女性は20代~30代4.6mm、40代~60代で4.2mmとなっていますので、年齢とともに瞳孔の大きさは小さくなっていくことがお解りいただけるでしょう。そのため、若い年代の人の方がICLの手術後にハロー・グレアが起こる可能性が高くくなるという訳です。
レンズ別にみる光学径と瞳孔径の違い
日本国内で発売されているICLは、全部で3種類となり、レンズの光学径(物を見る部分の直径)は、5.5mm~6.6mmとレンズによって異なり、1.1mmの差が存在します。日本人の瞳孔径の平均が4.4mmになりますので、1.1mmの差は非常に大きな差であると言えます。レンズを選ぶ際は、レンズの光学径の違いがハロー・グレアの発生(夜間視力)に影響することを、知っておくことがとても大切です。
プレミアムICL
プレミアムICLは、レンズの光学系が6.6mmと瞳孔径の変化に影響を受けにくいレンズ設計となっています。レンズの光学部が、瞳孔が拡大した状態(平均値)と同等の大きさまで拡大されていますので、レンズの周辺部から直接光が入り込む可能性が軽減され、ハロー・グレアの発生を抑制するレンズデザインになっています。
Evo+ ICL
EVO+ICLは、レンズの光学系が6.1mmに設計されていますが、暗い場所や夜間に瞳孔が拡大した場合の平均値である6.5mmと比較するとやや小さめの設計になるので、個人差はありますが、瞳孔が大きい場合はレンズの光学部の方が小さくなってしまうため、レンズの周辺部から直接光が入り込みハロー・グレアが発生する可能性があります。
アイクリルレンズ
アイクリルレンズは、レンズの光学系が5.5mmと狭いレンズ設計になっています。通常時であれば問題ありませんが、暗い場所や夜間に瞳孔が拡大した際には、レンズの光学部の方が小さくなってしまうため、レンズの周辺部から直接光が入り込む可能性が高くなり、ハロー・グレアの発生頻度も高くなる可能性が考えられます。
手術ガイダンスによる正確性を重視したICL手術
ICL手術は、水晶体を温存したまま近視や乱視、老眼を矯正しますので「有水晶体眼内レンズ挿入術」と呼ばれています。一方で、白内障手術のように水晶体を取り除く手術を「無水晶体眼内レンズ挿入術」と言います。ICL手術は、レーシック手術のように角膜を削る必要がありませんので、強度近視や円錐角膜と診断された方でも受けられる視力回復手術になります。当院では、2種類の後房型レンズを導入しており、どちらのレンズも手術方法は同じですが、手術ガイダンスシステムを使用して正確な手術を提供しています。乱視の強い方には、乱視用のレンズをご用意していますが、手術ガイダンスシステムを使用することで、正確な乱視軸を確認しながら手術を行うことができます。手術は、両眼で10分程度で終了します。
手術ガイダンスを使用した
冨田実アイクリニック銀座のICL手術
当院では、正確で安全な手術を提供するために、手術ガイダンスシステムを使用してICL手術を行っています。検査では、「VERION」という検査機器で、患者様の眼を高解像度のデジタル画像で撮影し、個々の眼の特徴を認識します。このデータをもとに、患者様の眼の状態に適した手術プランを構築し、角膜の切開位置や乱視軸などの情報を実際の手術で活用します。VERIONには、大きく分けて3つの役割があり適応検査からご手術までをトータル的にサポートします。
プレミアムICLには、近視、遠視、乱視だけではなく、老眼の治療にも対応した3焦点プレミアムICLがあります。老眼の治療に対応したICLレンズの登場によって、老眼を自覚すると言われている40歳以降の方でも視力回復手術を受けていただけるようになり、幅広い年代に対応できるようになりました。近方、中間、遠方に焦点が合う3焦点レンズの性能を持っている3焦点プレミアムICLは、いつまでも若々しい視界を維持し、老眼による眼精疲労の改善にも効果が期待できます。3焦点プレミアムICLは、今まで不可能とされていた老眼の治療を可能とし、世界初の老眼対応のICLレンズとして注目されています。
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6年前に日本で初めてICLによる老眼治療に成功
当院は、6年前に日本で初めて「3焦点プレミアムICL」による老眼治療を導入して、多くの治療実績を有しています。また、冨田院長は日本人の眼科医として、「3焦点プレミアムICL」による手術を初めて成功させた実績があり、日本で唯一の上級指導医ライセンスを与えられています。手術は、すべて冨田院長が執刀を担当しますので、解らないことがあれば何でも相談していただけます。
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3焦点プレミアムICLは遠方・中間・近方の3つの距離に対応
老眼を治療できるICLは、3焦点プレミアムICLしかありません。老眼は40歳を過ぎた頃から自覚してくるといわれていますが、老眼用のICLが登場したことで、幅広い年代の視力回復に対応することができるようになりました。レンズの構造は、白内障手術で使用する3焦点レンズと似ていますが、レンズの中心部にあるホールの形状が円錐状をしているため、光学的欠損を抑制することができます。また、独自のレンズデザインによってハロー・グレアの発生を軽減しています。
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3焦点プレミアムICLの効果で
近方・中間・遠方に焦点が合う
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3焦点プレミアムICLの効果で
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3焦点プレミアムICLは 3焦点回析型アポダイズド構造
老眼を治療できるICLは、3焦点プレミアムICLしかありません。老眼は40歳を過ぎた頃から自覚してくるといわれていますが、老眼用のICLが登場したことで、幅広い年代の視力回復に対応することができるようになりました。レンズの構造は、白内障手術で使用する3焦点レンズと似ていますが、レンズの中心部にあるホールの形状が円錐状をしているため、光学的欠損を抑制することができます。また、独自のレンズデザインによってハロー・グレアの発生を軽減しています。
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レンズの表面に設置された同心円状のステップが入ってきた光を近方・中間・遠方に振り分けて網膜に届けます
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ArtiPlus
Redefining Presbyopic Correction
角膜を削らない老眼治療
ハロー・グレアの発生を抑制する
新たなICLが登場
アルチプラスは、OPHTEC社(オランダ)から発売された老眼治療対応のICLレンズです。OPHTEC社は、アルチフレックスというICLレンズの開発で知られていますが、白内障手術に使用する多焦点レンズの開発も手掛けており、特許を取得した独自の光学デザインを持つプレシジョンCTFレンズは、ヨーロッパや韓国で使用されています。このアルチフレックスとプレシジョンCTFレンズが融合したレンズが、老眼の治療を可能にしたアルチプラスになります。
アルチフレックスとCTFプレシジョンレンズとの融合
アルチプラスは、OPHTEC社(オランダ)から発売されたアルチフレックスというICLレンズと白内障手術に使用する多焦点レンズであるCTFプレシジョンが融合したレンズで、老眼の治療に対応した最新のレンズになります。すでに韓国のKFDAでは認可を受けており、2023年に行われたKSCRSにおいても良好な結果が報告されています。
ArtiPlusの特徴
アルチプラスは、独自のレンズテクノロジーを持つ新しタイプのICLになります。このレンズは、CTF(continuous transitional focus)で設計されており、複数のセグメントを持つ独自の光学部により、遠方から近方へのスムーズな視界移行を実現します。遠方と近方の2つのシャープな焦点に引っ張られて、中間距離においても優れた視界が期待できる点もアルチプラスのメリットです。
また、角膜と虹彩の間にレンズを挿入するタイプになりますので、レンズのサイズも気にする必要がなく、単焦点レンズで白内障を受けられた方でも手術を受けることができます。
ArtiPlus
- 角膜と虹彩との間にレンズを挿入
- ハロー・グレアが発生しにくい独自のレンズ構造
- 老眼の治療を可能とした最新のICL
- 万一の時にはレンズを取り除けば元に戻せる
- 日々のお手入れが不要
- 白内障手術を受けている方でも手術が可能
- ICL手術で実績があるOPHTEC社(オランダ)が開発
ハロー・グレアの発生を抑制
アルチプラスは、独自のレンズテクノロジーによって、ハロー・グレアの発生を抑え、夜間視力に優れた特徴を持っています。眼内レンズを使用した手術では、夜間にハロー・グレアが発生する課題がありますが、アルチプラスはハロー・グレアの発生が極めて少なく、夜間視力の低下というICL手術の課題を克服したレンズであると言えます。ハロー・グレアは、手術に関係なく見える人もいますし、発生しても時間の経過とともに解消していくことがほとんどですが、より発生しにくいレンズの登場はICL手術において大きな進歩であると言えます。
指導医ライセンスを持つ冨田院長が執刀
アルチプラスの手術は、指導医ライセンスを取得している冨田院長が行います。冨田院長は、4年連続でICL手術実績世界一を記録しており、前房型レンズ、後房型レンズともに指導医のライセンスを取得しています。
パイロットクリニックに認定
当院は、アルチプラスの導入においてOPHTEC社(オランダ)より「Pilot Clinical Sturdy Center」に認定され、日本で初めてアルチプラスを導入したクリニックとして、来日したOPHTEC社President & CEOの Erik Jan Worst 氏(エリック・ヤン・ワースト氏)より冨田院長に認定トロフィーが手渡されました。
ArtiPlus(アルチプラス)
このレンズは、OPHTEC社(オランダ)から発売された新しいICLレンズで、老眼の治療に対応しています。近視や乱視を治療できるアルチフレックスと白内障手術で使用するCTFプレシジョンレンズが融合したレンズで、術後のハロー・グレアが発生しにくいことが主な特徴です。老眼に悩む方だけではなく、単焦点レンズで白内障手術を受け、日常生活に不便を感じている方にも対応することができますので、適応範囲も幅広いことも特徴のひとつです。
新たなレンズデザインに改良された EVO+ICLは、レンズ全体のサイズは変更せずにシリーズ前作よりも視力に影響するレンズの光学部だけが6.1mmと大きく設計されています。これによって、ハロー・グレアの発生を軽減しています。
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■夜間視力の向上
レンズの光学径が大きく改良されたことで、瞳孔径の大き差に左右されにくくなり、夜間の見え方の改善が期待できます。特に瞳孔径の大きな若年世代に効果的です。
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■ハロー・グレアの発生率を低減
レンズの光学径を大きく改良したことで、レンズ効果の無いゾーンを透過する光を減少させる効果が期待できます。この改良によって、手術後のハロー・グレアの発生を低減させます。
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■房水の循環経路を確保
光学部の中心にある貫通口によって、房水の循環経路を確保します。また、手術前の虹彩切開術が不要となり、患者様の負担軽減を実現しています。
プレミアムICL
合併症の抑制を考えた新しいICL
プレミアムICLは、2014年に登場した新しいICLですが、光学部の直径が6.6mmと広く、瞳孔径の影響を受けにくいレンズ設計になっています。これによってハロー・グレアの発生リスクが抑制され夜間視機能が向上しています。また、レンズの中心に開けられたセントラルスマートホールに加えてマージンホール、ハプティクスホールが追加されたことで、白内障と緑内障の発症リスクが軽減されています。このレンズは、患者様の目の状態や大きさに合わせてオーダーメードで作成します。乱視用のレンズも乱視軸をレンズ内にカスタマイズできるため、どの乱視軸に対してもレンズを水平もしくは垂直に挿入することができ、房水の循環に影響を与えにくくなっています。レンズの素材もハイブリッドアクリル素材を採用し、レンズに汚れが付きにくい加工が施されています。すでにCEマークも取得しており、世界20カ国以上で使用されています。
3焦点プレミアムICL
老眼の治療にも対応できる新しいICL
3焦点プレミアムICLは、近視、遠視、乱視に加えて老眼の改善にも対応したレンズになります。
遠方・中間・近方の3つの距離に焦点が合うので、老眼を自覚する様になる40歳以降の方でも視力の矯正が可能です。プレミアムICLと同様に合併症の抑制機能が追加されていますので、白内障、緑内障、ハロー・グレア、レンズ汚れ、レンズの変位などが起こりにくいレンズ構造になっています。
このレンズも、患者様の目の状態に合わせてオーダーメードで作成しますので、目の大きさに適したレンズで手術を受けることができます。レンズの素材は、すでに白内障手術で使用されているハイブリッドアクリル素材を採用していますので、素材面でも実績があります。もちろんCEマークも取得していますので安心です。
EVO+ICLレンズ
老眼の治療にも対応できる新しいICL
日本では、1997年からICL手術が行われるようになりましたが、当時のレンズは房水の循環経路を確保するためにレーザーによる虹彩切開術が必要でした。2007年に、レンズの中心に0.36mmの貫通孔が開けられたホールタイプのレンズが登場したことで、虹彩切開術が不要となりました。2016 年9月には、光学部(物を見る部分)の直径が6.1mmに改良された「EVO+モデル」が新たに発売されたことで、ハロー・グレアの発生リスクが軽減されています。夜中心に開けられた貫通孔は視力に影響することはなく、塞がる心配もないので、手術後に眼圧が上昇するリスクが軽減されています。白内障手術で使用されているハイブリッドアクリル素材を採用した新たなICLレンズが複数登場していますが、EVO+ICLレンズはコラマーという素材で作られています。
上級指導医ライセンスを持つ
冨田院長がICLの執刀を担当します
冨田実アイクリニック銀座のICL手術は、冨田院長が執刀を担当します。ICL手術の上級指導医ライセンスを取得している冨田院長は、ICLレンズ(後房型レンズ)における実績が評価され、トップフェイキックサージャンに認定されています。
海外の眼科学会においても、ICL手術の有意差やテクニックなどについても講演するなど、レンズの性能についても熟知しています。日本人で初めてプレミアムICLによる手術を行なった眼科医としても知られており、老眼に対応した3焦点プレミアムICLにおいても日本人医師として初の執刀を手掛けています。また、2019年、2020年、2021年、2022年と4年連続でICLの執刀実績世界一を記録し、その実績が評価されて「Global Implantable Phakic Contact Lens Award」が授与されました。
-
Global Implantable
2021年に続き4年連続受賞
Phakic Contact Lens Award
2022
ICL(後房型レンズ)
症例実績世界一を受賞 -
Global Implantable Phakic
2019年・2020年に続き
Contact Lens Award
2021
3年連続受賞
ICL(後房型レンズ)
症例実績世界一を受賞 -
Global Implantable
2019年に続き2年連続受賞
Phakic Contact Lens Award
2020
ICL(後房型レンズ)
症例実績世界一を受賞 -
Global Implantable Phakic
ICL(後房型レンズ)
Contact Lens Award
2019
症例実績世界一を受賞