ICL手術は、眼の中にレンズを挿入して近視や乱視を改善する視力回復手術になります。視力回復手術にはレーシック手術という最もポピュラーな手術もありますが、ICL手術の最大の特徴は角膜を削らないことにあります。レーシックは、レーザーで角膜を削ることで視力を回復させますが、角膜を削ることに抵抗がある人もいますので、そういった人にはICL手術が適しているのではないでしょうか。ここでは、ICLの主な特徴について解説していきたいと思います。
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(目次)
・ICLとは
・ICLの主な特徴
・ICL手術の安全性
・まとめ
ICLとは
ICLとは、Implantable Contact Lensの略称で目の中にレンズを挿入して近視や乱視を治療する視力回復手術になります。最初のレンズが開発されたのは1986年になりますので、手術としては長い歴史があります。実際に手術で使用されるレンズには様々な種類がありますので、レンズについて理解を深めることも重要です。最近では、近視や乱視だけではなく、老眼の治療にも対応できるICLレンズも登場していますので、手術が適応となる年齢層も幅広くなっています。
ICLの主な特徴
<レンズを取り除けば元に戻せる可逆性の手術>
万一、トラブルが生じたとしてもレンズを取り出すことで元の状態に戻すことができますので、ICL手術は可逆性の特性を持った視力回復手術と言えます。
※ただし、レンズを取り除く処置も眼の中での作業になるので簡単に元に戻せるというイメージを持つことは危険です。あくまでも、万一の時にレンズを取り除くことで元の状態に戻すことができるとお考え下さい。
<日帰り手術が可能>
ICLは、両眼同日に手術ができますので日帰り手術が可能です。手術は、片眼5分程度で終了しますので、患者様にとって負担の少ない手術になります。
<手術の適応範囲が広い>
ICL手術は、レーシックのように角膜の厚さに左右されないので、手術の適応範囲が広いことが特徴です。また、強度近視や強度乱視の方でも手術を受けることができます。
<手術の適応年齢が幅広い>
ICL手術で使用するレンズには、老眼の治療にも対応したレンズもありますので、老眼を自覚すると言われている40歳以降の人でも手術を受けることができます。
<ドライアイが起こりにくい>
ICLは角膜の知覚神経を遮断しないため、手術後にドライアイ症状が起こりにくいことが特徴です。
<不正乱視が増加しにくい>
不正乱視が増加すると見え方の質が低下しますが、ICLは角膜を削らないため、術後の不正乱視の増加を抑制することができます。
<日々のお手入れが不要>
ICLは、目の中にレンズを挿入して視力を回復する手術になりますので、コンタクトレンズのような着け外しの手間や、日々のお手入れは不要です。
<長期的にクリアな視界を維持>
ICLは、レンズに汚れが付きにくい特徴がありますので、長期的にクリアな視界を維持することができます。
<良好な夜間視力>
夜間視力に影響するハロー・グレアの発生は、瞳孔径によって左右されますので、光学部(物を見る部分)が広く設計されているレンズを選ぶことで、ハロー・グレアの発生を抑えることができます。特に、瞳孔径が大きい若い年代の人ほど夜間視力への影響を受けやすいのでレンズの光学径が広いレンズを選択することがポイントです。
<角膜形状に問題があっても手術が受けられる>
角膜形状に問題がある方でも、ICL手術であれば適応となる可能性があります。ただし、円錐角膜の場合は、円錐角膜の治療を行ってからICL手術で視力を回復する必要があります。
ICL手術の安全性
ICL手術には、角膜を削らないことで得られる多くの特徴があります。手術手技も確立されていますので、安全性の高い視力回復手術として世界中で行われています。数分の手術で視力が大幅に改善しますので、レーシックと並ぶ視力回復手術として認知度も上がってきています。多くの著名人が手術を受けたことで、ICL手術の人気が上昇していますが、安全性が確立されているといっても、手術である以上は100%の保障はありません。ご自身の目の手術になりますので、レンズ選び、クリニック選び、執刀医選びが何よりも重要なポイントになります。
まとめ
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