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強度近視でもレーシックを受けられるか

目に入ってくる光(情報)が網膜の手前で像を結んでしまう状態を「近視」と言います。

近視は、角膜から入ってくる光の屈折がうまく行われないことが原因となりますが、レーシック手術は角膜の形状を矯正することで、入ってくる光(情報)を網膜に焦点が合うように改善する手術になります。近視だけではなく、遠視や乱視も矯正することができますし、最近のレーザーは老眼の治療にも対応した遠近両用レーシックもできるようになりましたので、あらゆる視力の悩みに対応できるのがレーシック手術になります。

ここでは、強度近視の人でもレーシック手術が適応となるのか、手術後に近視が戻ることはないのかについて紹介していきます。

近視とは

入ってきた光(情報)が、角膜と水晶体を通過して網膜で焦点を結ぶことができれば、物をはっきりと見ることができます。この状態を「正視」と言います。近視は、入ってきた光(情報)が網膜の手前で焦点を結んでしまうため、近くは見えても、遠くは見えづらい状態です。
逆に遠視の人の場合は、網膜の後ろで焦点を結んでしまい、近くも遠くも焦点を合わせづらい状態で、乱視は焦点が複数あるため物が二重、三重にみえる症状になります。
この近視、遠視、乱視を総称して屈折異常と言います。

  • 正視の屈折
  • 近視の屈折
    • 遠視の屈折
    • 乱視の屈折

レーシックによる近視の治療

レーシック手術は、近視・遠視・乱視を改善することができる視力回復手術として世界各国で行われています。レーシック手術の仕組みは、入ってきた光の屈折を行う角膜の形状をレーザーで調節して網膜で焦点を結べるようにしてあげることです。レーシック手術で、近視が改善されれば、良好な遠方視力を取り戻すことができます。

強度近視ってどのくらいの近視

近視は、軽度近視、中等度近視、強度近視、最強度近視と程度によって区分けすることができます。強度近視は、目の屈折度数を表す「ディオプター(ディオプトリー)」が-5.0Dを超えた範囲になります。近視、遠視、乱視を総称して屈折異常と言いますが、その程度は屈折異常を完全に矯正できるレンズの度数で表すことができます。屈折異常がない状態であれば「0」となりますが、近視はマイナス(-)、遠視はプラス(+)で表記されます。このプラスマイナスに関係なく数字が大きくなると近視や乱視の症状が強くなるという訳です。
軽度近視、中等度近視、強度近視、最強度近視をディオプターで表すと以下のようになります。

軽度近視 -3.0D以下
中等度近視 -3.0D~-5.0D以下
強度近視 -5.0D~-9.0D以下
最強度近視 -9.0D以上

強度近視もレーシックで治せるの?

強度近視をレーシック手術で治療しようとすると、角膜を多く削る必要がありますので、基本的に強度近視をレーシックで治療することは難しい場合が多いとお考え下さい。もちろん、角膜の厚さには個人差がありますので、角膜厚が十分に確保できる場合は別ですが、強度近視の人には角膜を削らないICL手術のほうが適しています。これは、乱視が強い場合にも同じことが言えます。レーシック手術の前には数時間かけて詳細な検査を行いますので、患者様の目の状態に適した手術をご提案しております。

手術後に近視が戻ってしまうことはあるの?

手術後に近視が戻る可能性

近視は、一般的に20代半ばから進行が止まってきますので、手術後に近視が進んで元に戻ってしまうことは考えにくい事象になります。ただ、レーシックではレーザーで角膜を削って屈折異常を矯正するため、稀にではありますが薄くなった部分が眼圧(目の内圧)に押されて近視が戻ってくる可能性があります。全く元の状態まで戻る訳ではありませんが、長期的に近視が戻ってくるリスクはゼロではありません。もともと近視や乱視が強い人ほど近視が戻りやすい傾向がありますので、レーシック手術で視力が回復したからと言って目を酷使し過ぎないように注意してください。また、人間の目は近くを見ている時は緊張状態にありますので、ゲームやスマホ、パソコン作業などで長時間近くを見続けると、そのままの状態で凝り固まってしまうことがあります。これは、自分で近視を作ってしまっている状態になります。せっかく、良好な視力を取り戻していただいたなら、その視力を大事にしていただきたいと思いますので、たまに遠くを見て目をリラックスさせてあげるなど、日頃のケアを忘れないでください。

近視を戻りにくくする方法はあるの?

レーシックでは、フェムトセカンドレーザーによるフラップ作成とエキシマレーザーによる屈折矯正の工程があり、角膜を削ることで角膜強度が一定程度低下します。角膜を削った部分は手術前よりも角膜が薄くなっていますので、薄くなった部分が眼圧(目の内圧)に押されて近視が戻ってくる可能性があります。この近視の戻りを抑制する方法として「角膜強化法」という技術が考案されています。この角膜強化法をレーシック手術と融合させた術式が「角膜強化型レーシック」です。角膜強化型レーシックは当院の冨田院長が考案した術式で、レーシックの安全性を向上させることに大きく貢献しています。今では、この角膜強化型レーシックが世界的スタンダードとなり、レーシックの課題を克服した新たなレーシック手術として普及しています。角膜強化法とは、角膜にビタミンB2を点眼しながら安全な波長の紫外線を照射することで、角膜を構成するコラーゲン繊維の結びつきを強化するクロスリンキング治療を応用したもので、手術前に近い強度まで角膜強度を戻すことができます。

まとめ

角膜強化型レーシック考案の冨田院長

レーシック手術は、近視・遠視・乱視のすべてを改善できる手術として世界中で行われています。日本国内でも120万人以上の人がレーシックを受けていると報告されていますが、目の手術になりますので、手術の前には詳細な検査を行い、手術の適応を診断する必要があります。当院では、角膜強度を手術前と近い状態で維持することができる「角膜強化型レーシック」を導入しています。実際に、レーシック手術を受けたほとんどの患者様が「角膜強化型レーシック」を選ばれていますので、レーシックと角膜強化法との併用はレーシック手術を受ける上での安心材料になっていると言えます。また、手術前の診察、ご手術を冨田院長がすべて担当しています。不安なことがあれば角膜強化型レーシックを考案した冨田院長に何でもご相談いただけます。

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