目に入ってくる光(情報)が網膜の手前で像を結んでしまう状態を「近視」と言います。
近視は、角膜から入ってくる光の屈折がうまく行われないことが原因となりますが、レーシック手術は角膜の形状を矯正することで、入ってくる光(情報)を網膜に焦点が合うように改善する手術になります。近視だけではなく、遠視や乱視も矯正することができますし、最近のレーザーは老眼の治療にも対応した遠近両用レーシックもできるようになりましたので、あらゆる視力の悩みに対応できるのがレーシック手術になります。
ここでは、強度近視の人でもレーシック手術が適応となるのか、手術後に近視が戻ることはないのかについて紹介していきます。
近視とは
逆に遠視の人の場合は、網膜の後ろで焦点を結んでしまい、近くも遠くも焦点を合わせづらい状態で、乱視は焦点が複数あるため物が二重、三重にみえる症状になります。
この近視、遠視、乱視を総称して屈折異常と言います。
レーシックによる近視の治療
強度近視ってどのくらいの近視
軽度近視、中等度近視、強度近視、最強度近視をディオプターで表すと以下のようになります。
軽度近視 | -3.0D以下 |
---|---|
中等度近視 | -3.0D~-5.0D以下 |
強度近視 | -5.0D~-9.0D以下 |
最強度近視 | -9.0D以上 |
強度近視もレーシックで治せるの?
手術後に近視が戻ってしまうことはあるの?
近視は、一般的に20代半ばから進行が止まってきますので、手術後に近視が進んで元に戻ってしまうことは考えにくい事象になります。ただ、レーシックではレーザーで角膜を削って屈折異常を矯正するため、稀にではありますが薄くなった部分が眼圧(目の内圧)に押されて近視が戻ってくる可能性があります。全く元の状態まで戻る訳ではありませんが、長期的に近視が戻ってくるリスクはゼロではありません。もともと近視や乱視が強い人ほど近視が戻りやすい傾向がありますので、レーシック手術で視力が回復したからと言って目を酷使し過ぎないように注意してください。また、人間の目は近くを見ている時は緊張状態にありますので、ゲームやスマホ、パソコン作業などで長時間近くを見続けると、そのままの状態で凝り固まってしまうことがあります。これは、自分で近視を作ってしまっている状態になります。せっかく、良好な視力を取り戻していただいたなら、その視力を大事にしていただきたいと思いますので、たまに遠くを見て目をリラックスさせてあげるなど、日頃のケアを忘れないでください。
近視を戻りにくくする方法はあるの?
まとめ
レーシック手術は、近視・遠視・乱視のすべてを改善できる手術として世界中で行われています。日本国内でも120万人以上の人がレーシックを受けていると報告されていますが、目の手術になりますので、手術の前には詳細な検査を行い、手術の適応を診断する必要があります。当院では、角膜強度を手術前と近い状態で維持することができる「角膜強化型レーシック」を導入しています。実際に、レーシック手術を受けたほとんどの患者様が「角膜強化型レーシック」を選ばれていますので、レーシックと角膜強化法との併用はレーシック手術を受ける上での安心材料になっていると言えます。また、手術前の診察、ご手術を冨田院長がすべて担当しています。不安なことがあれば角膜強化型レーシックを考案した冨田院長に何でもご相談いただけます。
関連コンテンツ
関連コラム
レーシックと ICL どっちがいい︖【気になる疑問に眼科専門医が解説】
レーシックは受けないほうがいい︖【レーシックの評判と安全性について眼科専門医が解説】
【ICLの基礎知識】レンズの種類や性能、治療法を解説
ICL の素材って何︖寿命って何年︖【レンズの素材や寿命について眼科専門医が解説】
ICL のメリット・デメリット【気になる疑問に眼科専門医が解説】
監修者
最新記事
- 2024年10月22日ご予約ありがとうございました
- 2024年10月22日NET予約フォーム
- 2024年5月26日ICL手術の費用について|眼科専門医が解説
- 2024年5月25日ICLとは|手術の方法や特徴について眼科専門医が解説