これまでレーシック手術は、近視、遠視、乱視の治療に主に用いられてきました。しかし、技術の進歩により、最新のレーザー機器には、老眼も治療可能な遠近両用レーシックプログラムが導入されています。これにより、40歳を超えて老眼の兆候が出始めた方々も、レーシック手術を検討する選択肢が広がりました。この記事では、そんな老眼にも対応する遠近両用レーシックについて詳しく解説します。
レーシックとは?
レーシックは視力回復手術で、角膜の形状をエキシマレーザーで矯正し、近視・遠視・乱視を改善します。この手術では、まずフェムトセカンドレーザーで角膜に薄いフラップ(蓋)を作り、そのフラップを開いてエキシマレーザーで角膜を矯正し、最後にフラップを元に戻します。手術時間は数分で、日帰り可能です。また、手術後すぐに視力の改善を実感できるのが特徴です。
レーシック手術の流れ
局所麻酔薬を点眼します。
※点眼直後は、少し沁みる感じを受ける方もいらっしゃいます。
手術では、フェムトセカンドレーザーでフラップと呼ばれるフタを作ります。当院では、シリーズ最新作となるFEMTO LDV Z8を使用して正確で目に優しい手術を行います。
次の段階では、フラップをめくってエキシマレーザーを照射して屈折異常を矯正します。当院で使用する8Dアマリス1050RSをは、どんな目の動きにも対応出来る8次元アイトラッカーを搭載しています。また、世界最速の照射スピードで、手術はほんの数秒で終了します。
最後に消毒して手術は終了です。
手術後は20分程度安静室で目を休めていただきます。その後、医師の診察を受けていただき、特に問題がなければ、そのままご帰宅いただけます。
レーシックで老眼も治療できる?
レーシックはもともと近視・遠視・乱視の治療を目的としていましたが、最新の技術により、遠近両用レーシックプログラムを用いて老眼も治療できるようになりました。ただし、このプログラムが搭載されたエキシマレーザーは限られています。当院では、「プレスビーマックス・ハイブリッド」という新しい遠近両用レーシックプログラムを導入しており、近視・遠視・乱視だけでなく老眼の治療も可能です。
老眼対応レーシックの仕組み
老眼とレーシックの関係
日本人の場合、40歳を過ぎると老眼が始まります。老眼は水晶体の柔軟性が失われることで起こる自然な現象です。レーシック手術は、この老眼の開始時期には影響しません。ただし、40代で近視をレーシックで治療すると、手元の見え方に変化が出ることがあります。そのため、この年代では老眼も考慮した視力回復手術が必要です。
レーシックで治せる症状
通常のレーシックは近視、遠視、乱視の改善が目的ですが、当院の最新エキシマレーザーには老眼も治療できる「プレスビーマックス・ハイブリッド」プログラムが搭載されています。このため、40代でレーシックを諦める必要はありません。
まとめ
レーシック手術は、近視、遠視、乱視、そして老眼の改善が可能です。特に40歳を過ぎた方向けの新しい遠近両用レーシックは、多くの著名人の体験談と共に書籍にも取り上げられています。ただし、50代や60代になると、白内障が発生する可能性が高まります。このため、レーシック手術前には詳細な検査が必要です。もし検査で白内障が見つかった場合、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術で、白内障と同時に老眼も改善することができます。さらに、視力回復のために目の中にレンズを挿入するICL手術も、老眼治療に適したレンズが開発されています。これにより、老眼治療の選択肢は以前よりもずっと広がっています。老眼鏡を避け、若々しい視力を保ちたい方には、これらの進歩は非常に朗報と言えるでしょう。
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