
日頃からスポーツをしている人にとっては、眼鏡やコンタクトレンズの煩わしさを、より実感されているかもしれません。レーシック手術を受けると裸眼でスポーツを楽しむことができますので、快適なスポーツライフが期待できます。しかし、格闘技や激しいスポーツをされている人は、手術後に激しい衝撃が加わる可能性があるため、レーシック手術は慎重にご検討いただく必要があります。
ここでは、格闘技や激しいスポーツをされている人に適した視力回復手術や手術を受ける際の注意事項についてご紹介いたします。
格闘技や激しいスポーツをされている人はレーシックが受けられない?
レーシック手術では、角膜の表面にフラップ(蓋)を作成します。フラップの厚さは個々によって若干の違いがありますが平均すると100マイクロメートルほどの厚さになります。
手術後に、目に強い衝撃を受けた場合、このフラップがズレてしまう危険性があるため、
格闘技や激しいスポーツを行っている人は手術を慎重に検討しなければなりません。
万一、フラップがズレてしまっても元に戻すことはできますが、見え方にも影響が出ますし、炎症が起こって痛みが生じる場合もあります。もちろん、ご自身では元に戻すことはできないのでクリニックにご来院いただく必要があります。
格闘技や激しいスポーツをされている人に適した視力回復手術は?

手術後に激しい衝撃が加わるとフラップがズレてしまう危険性があるとお話ししましたが、
格闘技や激しいスポーツをされている人でも受けられる視力回復手術があります。当院では、SMERT(スマート)とLASEK(ラゼック)という視力回復手術を行っており、格闘技や激しいスポーツをされる人には、これらの視力回復手術をお勧めしています。どちらの手術もフラップを作成しない視力回復手術になります。角膜は5つの層で構成されていますが、一番表面にあるのが角膜上皮になります。この角膜上皮は再生しますので、SMERTは、エキシマレーザーで角膜上皮を除去してから屈折を矯正します。LASEK(ラゼック)はアルコールで角膜上皮を柔らかくしてから除去し、エキシマレーザーで屈折を矯正する手術になります。当院でも多くの格闘家の方がご手術を受けられていますので、ご希望がございましたら、ご遠慮なくご相談ください。
手術後のスポーツはいつから始められる?
1ヶ月後から・・・・・野球・サッカー・テニス・バレーボール・バスケットボール・バトミントン・水泳・ダイビングスキー・スノーボード・ホットヨガ・剣道などの激しい運動
ただし、SMERT(スマート)やLASEK(ラゼック)は、レーシック手術よりも視力の回復に時間がかかるため、手術後の生活制限がレーシック手術よりも少し厳しくなります。
また、手術後は感染しやすいデリケートな状態になるので、手術後のスポーツや生活制限については、術後の経過を見ながら医師と相談してください。
手術後の検診はとても重要です

また、手術後の経過観察は必ず受診してください。スポーツを再開いただける目安の期間はありますが、手術後の経過には個人差がありますので、スポーツを再開する時期については、経過を見ながら医師とご相談ください。
快適なスポーツライフが期待できるレーシック

当院では、激しいスポーツや格闘技などをされている方に適した視力回復手術もご用意していますので、これまでも多くの方が手術を受けられています。今まで視力の回復を諦めてしまっていた方もいると思いますが、激しいスポーツや格闘技をされていても視力回復手術を受けることができますので、ぜひ裸眼で楽しんでいただければと願っています。
まとめ
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